金利とセンチメントから資産価格を考えるブログ

毎朝更新の予定。主に日米金利、ドル円、先進国株インデックスについて。視点は経済指標、地政学、センチメント、需給、テクニカルなどもろもろ。@shenmacro


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 6/21に東京銀行間取引金利(TIBOR)が1週間ものでマイナス0.008%を付け、1995年の公表開始以降で初めてマイナスになった。ロンドンの銀行間取引金利(LIBOR)はマイナス金利導入後に外銀を中心にマイナスレートを提出してきたのでとっくの昔からマイナスになっていたが、国内貸出の基準金利であるTIBORはマイナス金利政策にも関わらずプラス圏を維持していた。実際の貸出は3ヶ月ものTIBORを基準にすることが多いのでまだ理論上もプラスとなるが、1週間がパラダイムシフトしてしまい「TIBORはマイナスにならない」神話が崩壊した以上、そちらも風前の灯火となっている。

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 中国の経済指標は信頼できない、と主張することが一種のポリティカル・コレクトネスになりつつあり、経済指標は正しいと公の場で主張することは極めて難しい。チャイナショックの頃から全世界の金融機関が「嘘っぱちである公式指標よりも中国景気の真実をよく表している」モデルを構築しようと血眼になってきたが、結局どれも公式指標以上の信頼性を獲得するのに失敗してきた。
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 元祖・真実のGDP指標は「鉄道貨物輸送量、電力消費量、銀行融資」からなる李克強指数である。こちらは2015年には0近辺まで落ち込んだため、「鉄道貨物輸送量がマイナス成長しているのにGDPが6%も伸びるわけがない、真実のGDPは0%近辺であるに違いない」という使われ方をされてきたが、2016年末には公式GDP成長率よりも遥かに高くなってしまったため、用済みとなったまさか「中国の公式GDPは過小に捏造されており、本当は二桁成長である」と言うわけにはいかないだろう。なお、本ブログは忠実にも李克強指数を重厚長大産業の景況感の指標として利用し続けており、李克強指数で画像検索すると割りとすぐ本ブログに辿り着ける。
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