先週のS&P 500は押し目を作った週間となった。4150ピンから離れた指数は一度4050まで下落し、そこから反発した。先週の記事で述べたようにショートの方がエントリーは分かりやすく、代わりに値幅は出なかった。「4月前半ほどにはショートはリスキーではなくなっていると ...
CS AT1事件の本邦への波及と個人投資家の社債投資
前回の記事で見てきたようにUBSによるクレディ・スイス(CS)の救済買収に伴って無価値になったCS AT1債は全世界の投資家に損失をばら撒いたが、当然その一部は日本の富裕層や法人を直撃している。時間が経つにつれてCS AT1債投資で損失を出した人々の群像が浮かび上がって ...
S&P 500は2022/8の再来か脱2022か
S&P 500は小動きの一週間となった。先週の記事で「今週は決算とOp Exがあるので先週よりも「勢い」が続きづらいか。一方、下値の叩きづらさも満載であり、指数が1日2%以上下がる日が出ない限り、下がったところは押し目になりそう。4070は引き続きサポートとなる。Op Exま ...
蓋を開けてみると面白くない0DTE
今年に入ってから0DTEがバズワードになっており、指数や個別株の変動のドライバーとしてマーケットニュースでちょくちょく登場するようになっている。0DTEとは"zero-Day-To-Expiration"であり、一般的に24時間以内にエクスパイアする超短期のオプションを指す。昨年の記事 ...
S&P 500は丸腰で決算期に突入
S&P 500は日替わりでそれなりに上下動したが週間を通しては地味なじり高となった。先週の記事では「4070は日足ベースの軽いサポートとなるが、もし週明け4070を割ったら続落リスクが高まる」としていたが月曜早速下落して始まり、かろうじて首の皮一枚で4070は守られたた ...
Fedと共にフォローする中小銀行危機のその後
シリコンバレー銀行(SIVB)の破綻をはじめとする米国の中小銀行危機がFedのnot QEモーメントに繋がったことは前回の記事で述べた。前回の記事は混乱の中で定性的に今後の推移を推測して羅列したが、その後現実の資金に関するデータが出揃ったためショックの後の展開を改め ...
S&P 500はイースター前の休息
先週のS&P 500はイースターを前に小動きとなった。基本的にはディフェンシブが優位で指数は雰囲気ほどは下げず、4070で跳ね返ると再び4100に載せている。先週の記事では「上値追いをした挙句に3950との間のドローダウンで焦るのが最もアホらしく、最良の買い場はあくまでも ...
S&P 500は信用不安を棚上げ
先週のS&P 500は棒上げとなった。世間ではリーマン・モーメントへの恐怖が優勢だったようだが、先週の記事では「一週間でこれだけのヘッドラインをこなしても大して動かなかったのはポジティブである。ショートサイドはこれだけの欧州時間発リスクオフ・ヘッドラインを当て ...
S&P 500はイベント疲れ
S&P 500はイベントフルな一週間を小動きで通過した。基本的にはAT1界隈のリスクセンチメントを眺めながらであったが、前半は地銀問題の後処理のヘッドラインも少し流れた。UBSによるCSの買収成功は株式にとっては不確実性剥落のグッドニュースであり、その後のグダグダは後 ...
故クレディ・スイスが起こしたAT1債市場のパニック
問題が発覚してから秒速で破綻したSIVBに続いて、創業167年の名門投資銀行クレディ・スイスも話題になってからわずか一週間で同業UBSに身売りさせられた。クレディ・スイス(CS)はG-SIBs(Global Systemically Important Banks, グローバルなシステム上重要な銀行)の一角 ...