金利とセンチメントから資産価格を考えるブログ

毎朝更新の予定。主に日米金利、ドル円、先進国株インデックスについて。視点は経済指標、地政学、センチメント、需給、テクニカルなどもろもろ。@shenmacro

カテゴリ: レポート記事

 イタリアの総選挙から2ヶ月間の組閣交渉を経て、結局極左の五つ星運動と極右の同盟(旧・北部同盟)が連立することになった。選挙結果そのものは前回の記事に詳しい。当時から五つ星運動と同盟を排除した中道中心の組閣は不可能であり、下手したら再選挙と書いていたが、それでも可能性が低いとしていた極左極右連合が爆誕してしまった。
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 ドル高金利高により新興国が相次いで火を噴いている。新興国通貨は幅広く売られているが、特にひどいのはトルコとアルゼンチンである。後者は通貨防衛のために40%まで利上げを行った後、諦めてIMFの支援を要請した。
EMB exposure
 ここで新興国のドル建て債券に投資する有名なドル建てインデックスETF、Blackrockが運用するEMBに登場して頂こう。EMBはJ.P.Morgan EMBI Global Coreインデックスに連動するパッシブファンドである。話題に上がった二ヶ国はそれぞれ組込み比率で3位と5位にランクインしている。債券自体はドル建てなので直接通貨の暴落の影響は受けないものの、通貨が暴落すると当然ドル建て債券のリスクプレミアムも上昇するため、EMBも大きく売られている。暴落とデフォルトですっかり小さくなってしまったが、昨年半ばまでベネズエラのドル建て国債をも2%台保有していた。
EMB chart

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 世界中の金融業界従業員を嘲笑するかのように、2013年の立上げからわずか4年後の2017年に4億人から2000億ドル超を預かる世界最大のMMFまで成長した中国のオンラインMMF「余額宝(Yu'​e Bao)」が岐路に立っている。
MMFs
 余額宝は、1999年に設立された中国の電子商取引企業アリババの決済を支える決済システム「アリペイ(支付宝、2003年開始)」に、アリババのユーザーが預けている資金の投資商品として生まれた。少額(1元)から投資でき、また換金すれば即日でアリペイの中で決済に利用できる便利なMMFである。しかも、同じように即日で引き出せる銀行の普通預金が0.3%程度の金利しか付かない中、3-4%程度という破格な利回りを提供したことから爆発的に残高が増加した。余額宝はアリババの関連会社である「螞蟻金融服務集団(Ant Financial Service Group」が運営しており、このアントフィナンシャルは「米国のペイパルやガイコ、ウェルズ・ファーゴ、エキファックス、それにブラックロックが手掛けるそれぞれの事業の一部を全て1社で提供するような会社だ」と評価されている。
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citi
 前の記事の余談として書くには長すぎるし、全く反対の視点と主張なので、別記事に仕立てた。Citi GroupはLIBOR-OISスプレッドをドルインデックス相場の3ヶ月先行指標として見ており、3月からショッキングな預言を我々に示している。
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China curve
China 10 year
SHIBOR
 2017年は中国の能動的・受動的な金融引き締めが双方見られたが、2018年は国債金利が話題にならないままブルスティープニングしている。10年金利でみると年初より25-50bpの低下。3ヶ月SHIBORで見ると最高値から75bpも低下しており、実に3回の利下げに相当する。かっこよく言えばチャイナショック以来の、米中の中央銀行の金融政策方向のダイバージェンスである。

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CPI家賃
 なんとなく、住宅からガソリンから野菜まで何もかも値上がりしているのに、新聞を読むと「日本当局は2%インフレを目指しているがいつまで経っても行きそうにない」という記事ばかりなのに違和感を持っている人は多いはずだ。そのねじれの一角を日経新聞が一枚のわかりやすいチャートで示している

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